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建物を長く使うということ【min-min world】

richmondcafejapan

ヨーロッパの建物は築年数が経っても使われているものが多いです。

その風景や昔のものを大切にする暮らしはとても心地よく見えます。


築年数の経った建物を使い続けるとはどういうことなのか、何に繋がるのかを考えてみました。



1.限られた資源を大切に使える

家を建てる際には木材などを使いますし、壊すときにも燃料などの資源を消費します。資源は自然の生産に合った量を使わないとバランスが崩れてしまいますが、昨今は大量消費のシステムが構築されてしまっています。

寿命が短くても安く売れるものを作って、売れなければ廃棄。

築年数の経った建物を使い続けるということは、限られた資源を大切に使うことに繋がります。


2.「新しい=良い」「都会=価値が高い」だけじゃない価値観

イギリスなどでは、「狭くて家賃が高いロンドンに住むよりも少し離れていて大きい家に住む方が良い」という人もいたり、ガーデニングを出来るような田舎がの方が地価が高く理想の生活ということもあるそうです。また、中心地のアパートなども古いものが当たり前で、みなさん好きに補修したりDIYをしながら住んでいるようです。「新しい=良い」「都会=価値が高い」という価値観から脱却することで、建物を長く使う可能性が生まれます。


3.景観が守られる

新しい建物を建てるためには更地が必要になり、時に自然がなくなります。

また、まだ使える建物があるにも関わらず新しく建てることによって使われない建物が残ります。使われない建物は傷むのが早いので、景観にも影響を与えるようになります。

築年数の経った建物を改修しながら使い続けることによって、街の景観を守ることに繋がります。


・・・・・


前提として、不動産を持つ際は引き継いだ側が補修して住んだり、売却や取り壊しが出来るように考えておくことも必要ですね。

例えば、メンテナンスをして住める状態を保ったり、必要になる資金のお金を残しておくことなどが考えられます。

また、建物を長く使うことの良さを得るためにも、まずは建物自体を長く持つ仕様にする必要があります。


いろいろと考えてみましたが、気候やお金のこと、土地の関係など、様々な条件が関わっている建物のことにメスを入れるのは簡単ではありません。


しかし、ヨーロッパのように昔のものを大切に使うというのはとても心地が良いです。


日本で出来ることは何か、暮らしや人生に合った形は何なのか、考えていきます。


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